見えなくなる

 

部活が終わった頃 日誌を書いていたことを思い出す

真っ白な部室、特有の匂い、先輩の話し、後輩の冗談、

あなたが待っていた校門、大きな夕日、大好きな笑顔

全部いっぺんに 

リプレイされた画像みたいに

再放送の恋愛ドラマみたいに

頭を過ぎる

 

どこかで罅が入った音がした

あの頃には戻れない

空は昔のままで きっと嘲笑っているんだわ

最高地位の あの場所から転落した私を

小さな幸せを 懐かしむ私を

神様に 今 こうして懇願していることを

 

音がする

雪が降ってきた  帰り道はない

 

もう 戻れない